慣用名〜それは有機化学で覚えるしかない化合物

覚えるしか無い有機化合物

うもわたなべです!

 

有機化学を勉強する上で、

まず最初に覚えなければならないのが、『官能基』でした。

 

この官能基を見た瞬間に名前が言える事が最初の関門でした。

 

そして、次の関門は『慣用名』を覚える事です。

 

俺は有機反応や、官能基の性質なら簡単に覚えられる方法を教えています。

それはメルマガでもお話ししています。

 

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有機化合物は命名法を駆使すれば自分でなんとか名前を作り出す事ができます。

 

しかし、慣用名はそのような命名法の法則とは全く関係なく名前がついています。

 

例えば、これ

酢酸 構造式

本来の置換命名法なら『メタン酸』のはず、

しかし、これは酢酸と言います。

 

 

このように、何の法則もなく付けられている名前の事を慣用名と言います。

 

この慣用名は、実はそれぞれ語源があって、考えると面白い事もあるのですが、受験では全て暗記しろ!と言う扱いになっています。

 

 

なので、今日の記事ではどんな語源があるのか?また、どの物質の名前は覚えておかなければならないのか?

 

ということが、スッキリ分かるようにして行きます。

 

目次

覚えるべき慣用名列挙

覚えるべき慣用名と少しでも覚えやすいように語源をお話ししています。

 

理想的な流れは、

語源でさくっと脳みそに覚えた事を差し込む!

語源 暗記

差し込んだ事を使いながら馴らしていく

ならしていく

そして語源を思い出すまでもなく名前が出てくるようにする!

ギ酸

 

勉強して行くとこういう慣用名は何度も出てくるからそういうのは、どんどん定着して行く。

 

 

 

お断り

語源もおもしろいですが、あまりにもこの語源を知ったところで暗記に役に立たないなと言う物は載せていません。それは頑張って覚えてください。

 

 

 

ギ酸(formic acid)

ギ酸

ギ酸を漢字で書くと『蟻酸』となります🐜。

ありの死骸を蒸留する事でギ酸を単離する事ができたので、この名前がつきました。

 

英語ではformic acidでこれを日本語訳にすると蟻酸となります。

 

酢酸(acetic acid)

酢酸 構造式

酢酸は置換命名法でいくと、エタン酸であるはずです。しかし、慣用名は全然違います。

 

 

この語源は、ラテン語のacerという単語からきています。これは鋭いと言う意味です。

 

そしてacereという単語は「すっぱい」という意味になり、

 

お酢はすっぱいので酢「acetum」という風に変化して行きました。

 

 

なので日本語に訳すと酢の酸から酢酸と言う風になりました。

 

酢酸から-OHをぬいた基の名前をアセチル基というのもここから来ています。

アセチル基

プロピオン酸(propionic acid)

プロピオン酸 

本来C数3のカルボン酸は置換命名法で言うと、プロパン酸と言うべきです。

 

しかしプロピオン酸と言います。これの語源は、「protos pion 第1の脂肪」という意味があります。

 

pionがpioneer(パイオニア)などの接頭語なので第1のという意味があります。

 

 

ここから脂肪酸(脂肪族カルボン酸)の一番最初の物質だと考えられていたからです。

 

 

シュウ酸(Oxalic Acid)

シュウ酸 構造式

シュウ酸の構造式です

シュウは感じで「蓚」という漢字です。「蓚」はoxalicの訳でカタバミという意味です。

 

フマル酸(fumaric acid)

フマル酸 

fumaria フマリアという植物に由来します。

 

マレイン酸(maleic acid)

 

マレイン酸
マレイン酸はリンゴ酸(malic acid)を脱水するとできるもので、リンゴ酸から語源は来ています。

リンゴ酸

 

アルデヒド(Aldehyde)

アルデヒド基

アルデヒドは、多くの慣用名が存在します。

 

ホルムアルデヒド(formaldehyde)

ギ酸

先ほどの蟻の英語(formic)と同じです。

 

アセトアルデヒド(acetaldehyde)

 

先ほどの酢酸と同じように酢の英語(acetum)から来ています。

 

ケトン

ケトン

アセトン

アセトン 

酢酸ナトリウムなどの金属酢酸塩を蒸留する事で、単離する事ができたため、酢酸のacetumが由来です。

 

 

ベンゼンbenzen(芳香族)

ベンゼン環

安息香酸benzoic acidから由来する。実はベンゼンが先じゃない、安息香酸が先だったんですね!

安息香酸benzonic acid

安息香酸

安息香酸の英語はbenzonic acidって言う名前、

 

これはbenjaminって言う名前の木から出て来た安息香から取り出されたカルボン酸だから安息香酸って言う名前になっている。

 

そしてbenjamin⇒benzonicって言う風になった。

 

このbenzonicからbenzen(ベンゼン)に転じたと考えられます。

 

トルエンtoluene

トルエン 

トルエンは『トルーバルサム』という木から単離されたからこの名前になっています。

 

 

トルーバルサムのtoluとe(二重結合あり)ne(構成元素C,Hのみ)という意味です。

 

キシレンxylene

「χύλο 木の」と言う古代ギリシャの言葉から来ています。

 

これにプラスして二重結合あり+構成元素C,Hのみを表す接尾語eneを加えてキシレンとなりました。

スチレンstyrene

「stylax 蘇合香」という木から単離された事が語源です。

styrに二重結合あり+構成元素C,Hのみを表す接尾語eneを加えてスチレンとなりました。

 

クメンcumene

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ナフタレン(naphthalene)

ナフタレン

ナフサから単離されたことが語源になっています。

 

フェノール(phenol)

フェニル基のアルコールであるため、フェノールと言う名前になっています。

フェノール

フェニルというのは、ラテン語で輝くと言う意味があるそうです!

 

クレゾール(cresol)

クレゾール

 

フタル酸(phthalic acid)

フタル酸

サリチル酸(salicylic acid)

サリチル酸

アニリン(aniline)

アニリン

 

これを覚えていれば高校化学では十分です。

 

まずは、ある程度これを覚えましょう。そして、勉強を進める間にだんだん見る回数がふえていきますので、その度に復習して覚えて行きましょう。

 

 

それでは慣用名の暗記講座はこれで終わりです!

 

是非この基礎を糧にして有機メルマガにもご登録ください。

 

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