こんにちは。
僕は受験化学コーチなかむらと名乗っていますが、英語もちゃんと勉強しました。元の点数からの伸びでいうと、その辺の英語の勉強法情報発信者よりも、幅がすごいのではないかと思います。
センター試験で言うと、現役の高校生の時は、最初の模試(夏休みの終わりの河合塾のマーク模試)は60点台でした。3割、、、、(笑)
それでも、現役のときのセンター試験の点数は140点まで伸びて、浪人でセンター試験の本番は180点を取ることが出来ました。
それもこれもひたすらシステム英単語を使いこなしたからだと思います。正直シス単以外の単語帳は考えられないですし、大学のときTOEICの勉強もすべてシス単で行いました。
目次
システム英単語はどれくらいやったのか?
まず、わかってほしいことがあります。今日のこの記事はもちろん、僕がやった特殊な技も紹介しますが、どんだけ特殊な技を使ったとしても、絶対に何度も何度も使い込むことは必要です。
どれくらいやったかまず目で見てもらいましょう。
表紙は剥がれて、製本すら危うい状態。ガムテープで補強しています。
このように、単語帳は真っ二つに裂けており、なんとか補修して単語帳としての姿を保っております。
正直、単語帳をスラスラ読んで単語を覚えようなんて甘いです。何度も何度もいかなるときも単語帳はスキあらば見ます。だから、これくらいズタボロになるのも仕方がありません。
角がとれて、楕円形になるまで
シス単は使いこなしましょう。
シス単さえできたら過去問演習で慣れていけば、センター試験で8割5分、すなわち170点は取れるでしょう。
また、今まともに英語の文章を読めていない人でも、シス単を覚えていけば、世界が変わったようにスラスラ読めます。
「この単語もわかる!この単語もわかる!わかるぞ!わかるぞ!!!!!」
システム英単語をやるうえでのマインドセット
マインド1『全部覚える』
システム英単語を使う上で、覚えておいてほしいマインドセット(心構え)をお伝えします。
それは、『1冊すべて甘えずに覚える』ということです。
残念ながら単語帳を1冊丸ごと覚えなくていいとおもっている受験生もいます。センター試験だけならこれくらいでいいかな?みたいな。
でも、甘えずに1冊完璧に覚えてください。スキあらば単語帳を見てください。
どれだけ英文法を学んで、どれだけ英語の構文を学んでも、全てが無駄になります。だって英単語がわからないと文章の意味がわからないから。
推測とか、論理マーカーで文章の意味を読み取るのだって、限界があります。なので、1冊の単語帳だけは必ずマスターしておいてください。
マインド2『ちゃんと単語を覚える時間をとる』
英単語に時間を割くのは勿体無い! 英単語は隙間時間に勉強しないといけない! と思っている人も多いでしょう。
しかし、現役の時の俺のような、センター試験60点からスタートする人間としては、そのようなことは当てはまりません。ちゃんと英単語を覚える時間を作らなくてはなりません。
英語の点数の9割は英単語力です。英単語を知らずして英語を読めるようになることはありえません。なので、いちばん大事なんですから、英語の勉強の中では、英単語に一番時間を掛けなければなりません。
システム英単語は後ろから使え!
このように、システム英単語は第1章から多義語の第5章まであります。第5章は多義語のコーナーですので特にレベルわけはされていないのですが、
第1章から第4章まではレベル別で並んでいます。で、そもそも単語のレベルってなんだ?ってことを考えてください。
例えば、第1章の「concentrate 集中する」という単語があります。そして、第4章には「riot 暴動」という単語があります。
単語のレベルで言うと、concentrateの方が覚えにくくないですか?長いし、、でも、riotの方がレベルが高く設定してあるし、実際にriot=暴動の方が知っている人は少ないでしょう。
その理由は、『単語のレベル=今までに見てきた回数』なのです。
第4章よりも難しそうな単語が第1章にあります。しかし、なぜそれが第1章かというと、今までに見てきた可能性が高い単語だからです。
そして、いままで出てきた事がある第1章の単語は今後も文章を読んでいるときに見る可能性が非常に高いです。
だから、第4章から単語は勉強した方がいいのです。
よく出る方から勉強したほうがいいんじゃないですか?
と思うかもしれません。しかし、英語の長文でよく出る文章というのは、どうせよく出会うから自然と覚えるんですよ。それよりもむしろ出会わない方から勉強した方がいいです。
システム英単語で覚える編
準備するもの
小さい付箋
このように単語帳に付箋を貼ります。
このような付箋を使います。これは、100円均一でよく売っていて、透明でビニール性で紙の付箋よりも丈夫で、じゃまにならなくて、数も多いので非常におすすめです。
暗記カード
ベタ中のベタですが、暗記カードは必須です。もちろん全部書き写すみたいな真似はしませんが、じつはこの暗記カードは昔からあるツールでやはり便利です。
まあこの時代なので、紙の暗記カードである必要はありません。暗記カードはスマホのアプリでいいです。スマホの暗記カードは優秀で俺も昔、有機化学の官能基はスマホの暗記カードのアプリで覚えました。
上のアプリじゃなくても「暗記カード」とApple Storeなどで検索すれば必ず出てきます。
ただし、単語帳のデメリットは作って満足することや、作ることに時間がかかることです。システム英単語は単語カードが販売されています。
受験で大事なのは時間です。単語カードが安いとは言わないもののこれで単語カードを作る時間を10時間削れれば、1時間あたり200円くらいですからね。
自分の時間を大切にしたほうがいいです。
シス単の覚え方の工夫
語呂を使え!
システム英単語にこのように語呂を書き込んで覚えていました。語呂で英単語を覚えることは否定する人も居ますが、俺は何も悪くないと思います。
なぜなら、いずれ語呂を経由しなくても意味が出てくるようになるからです。
794→鳴くよウグイス平安京→平安京
この流れですけど、大抵の人って794って聞いた瞬間に徐々に平安京が浮かぶようになるのです。
また、読んでいて特に何の問題もなく読めるからです。実際語呂で覚えた英単語を使っても問題なく英文を読むことができました。
また、物事を暗記するときに、関係ないことを巻き込んで覚えると覚えやすくなります。くだらないゴロほど記憶に深く残るようになります。
「obstacle 障害」→「おおブスタックルがめっちゃ邪魔」って覚えてました。
この状況を大ブスがタックルするのが、めっちゃじゃまな様子を想像するんです。ここで、「大ブス」の様子をしっかり想像するんです。めちゃくちゃソバカスだらけのデブ。ワンピースの四皇ビッグマムを想像してました。
てな感じに、するとこういう「ソバカス」「デブ」という無駄な情報を付け加えれば付け加えるほど、なぜか記憶に深く刻まれるのです。
結構語呂を作るのは好きだったので、ガンガン語呂を作ってはページの右側に書いていました。ときには、イラストを書いたりして、友達と披露しあっていました。
ただ、すべて語呂を考えていると非常に時間がかかりますし、無理だと思います。そこで、登場するのが次の補助単語帳です。
シス単と合わせて使った単語帳
システム英単語は普通の単語帳の中でも圧倒的に覚えやすいミニマルフレーズや語源などを載せてくれます。
それでもどうしても覚えにくい単語っていうのは出てきますよね。そのときに俺がよく使っていたのが次の英単語帳Vワードです。
Vワードの何がすごいって! 全英単語が語呂で解説されちゃってるんですよ!
あなたも語呂の威力は様々なところで知っているでしょう。周期表から年号、古文単語、英単語、、、あらゆる覚えにくいものを語呂で一発で覚えられた経験はあるでしょう。
シス単で何回見ても覚えられない英単語があるでしょう。その時はVワードでゴロを使って覚えてしまって下さい。
覚えられなかったことが嘘みたいにスッキリ覚えられますよ。
と思うかもしれません。
ですが、安心して下さい。語呂で覚えたことは、徐々に語呂を経由しなくても思い出せるようになります。
英単語→語呂→意味が、いつの間にか英単語→意味と変化していきます。
これは慣れなので、騙されたつもりでやってみて下さい。
更に、この語呂も無理くりの語呂ではなくほとんどの単語が自然な文章なので、無理くりの語呂ではないので、違和感なく頭にスッキリ入ります!
システム英単語の使い方!
ここまでは一応前置きです。それでは、システム英単語で実際にどのようにして覚えていけばいいのかを徹底解説します。
書かない!唱えろ!
覚えられないからとにかく書いていこうという人も居ます。しかし、書いているときって実際脳みそは使われていますか?
意外と書いて覚えているときって思考停止していませんか?書いている労力に満足して案外集中はできていないと思うんですよ。
そうやって思考停止するより、頭を使ったほうが圧倒的に効果的です。その単語を何度も頭で書きます。つづり、発音、意味、語呂を頭の中で10回書きます。
書かない分、頭を使わざるを得ない状況になります。
そうすると、実際手は使っていないので、手は疲れません。でも頭はめちゃくちゃ疲れるんですよ。手を動かすのは簡単です。でも、頭を動かすのはめちゃくちゃ難しいです。
これができるようになってから、書くようにしましょう。先ほど言いましたが、英単語を覚えるとき「いらない情報」を加えるといいと言いました。やはり、書くという覚え方も「別情報」になります。
いろんな情報をくわえながら、いろんなやり方で1つのことを覚えると、記憶が強固になります。
思考停止して書くのは一番ダメ! 基本は頭で唱える。そして、頭を使えるようになったら書いて、記憶に深くきざみこめ!
ちゃんと意味を思い浮かべる
化学の授業で1対1で有機反応を教えているときに、有機化学で『ラジカル』という反応の話をしていました。この「ラジカル反応」は英単語のradicalから来ています。
このラジカル反応を説明するために、英単語の意味を聞いてみました。すると、その生徒は、
「radicalは求心的!」と答えることは出来るのです。
「じゃあ、求心的ってどういうイメージ?」と聞くと、
「、、、、、」
「radical=求心的な」って覚えている人は多いと思います。
しかし、その生徒は、『求心的な』の意味を知らなかったのです。そうすると、文章を読む段階になると、全く意味がありませんよね。
『radical=求心的な』と1対1対応で覚えるのは別にいいのですが、ちゃんとその『求心的な』ということをイメージできないと、それはただ、
『ラディカルキュウシンテキナ』という長い1単語を何故か覚えているだけです。
わかりやすく例を出すと、「apple=りんご」と覚えるだけではだめで、
このようにAppleはこの赤い甘酸っぱい果物を思い浮かべないと全く英単語を覚えている意味がありません。
だって、radical=求心力って知っていて、英語の文章が出てきたときに読解できますか?読み解くんです。和訳ではないんです。
後ろから100単語ずつ攻略する
シス単の第4章から100単語ずつ攻略していきます。
100単語を1セットとします。そして、月曜日から土曜日までその100単語のみを徹底的に見ていきます。
で、日曜日にその100単語を確認していきます。日曜日にその100単語をテストするのです。そして、テストで間違えた単語だけ、『付箋を貼っておく』のです。
そして、1週間頭を使って覚えられなかった英単語は相当手強いので、その単語は次の週の次の100個に合流させます。
で、これを繰り返します。2回テストをしてだめだった英単語は、下の章でお伝えします『カードピックアップ作戦』に移行します。
カードピックアップ作戦に2回テストして間違えたものを書き記しておきます。カードに書いたら付箋は外していきましょう。
このカードは、すきあらばめくってみてください。
カードピックアップ作戦
このカードピックアップ作戦というのは、非常に英単語学習には欠かせない作戦です。
カードピックアップ作戦の2つの使い方
①文章を読んでいるときに出てきた単語をピックアップする
②シス単で何度テストをしても覚えられない単語をピックアップする
この2つの用途で暗記カードは使っていきます。
ミス単ピックアップ作戦
文章を読んでいるとわからない単語が出てくると思います。文章を読んで「この単語はどういう意味だろう」と考えた単語は、単語帳で初めて見る単語よりも遥かに濃いです。
模試なんかで集中して読んだ文章中に出てきた単語は非常に覚えやすいのです。なので、その単語は絶対に復習すべきです。
そのときに使うのが『暗記カード』です。いつでも見直す暗記カードを作っておくといいでしょう。
この作戦名をミス単ピックアップ作戦といいます。
シス単ピックアップ作戦
次は、シス単ピックアップ作戦です。
これは、先程いいましたよね!『100単語のセット』を日曜日にテストするんですが、このテストに2週間連続で失敗した場合に、シス単ピックアップ作戦として、暗記カードに書いていきます。
暗記カードは基本的に、1分でのスキマ時間があると思ったらめくりましょう。周りの目を一切気にせずめくりまくりましょう。暗記カードのすごいところは、1分で確認くらいならば30単語くらい勉強できちゃうわけです。
ちゃんと頭で考えても15単語も勉強できます。1分1秒無駄には出来ないんですよね!
シス単を辞書として使おう!
文章を読んでいると、分からない単語に出会うと思います。そのときに必ずシステム英単語にチェックしておきましょう。
このように、単語を付箋を貼っておきます。こうすることで、実際に単語帳で単語を覚えている段階でこの単語にありついたとしても、「あ、あのときの単語だな!」と思えるからです。
このように、ミス単ピックアップ作戦と併用してこちらにも記録を残しておきましょう。
シス単に関するよくある質問
ミニマルフレーズも覚えるべきですか?
シス単の特徴のひとつである『ミニマルフレーズ』ですが、これも覚えたほうがいいのか? と質問がよく来ます。
ミニマルフレーズも覚えるべきかどうか?
そりゃあ確実に覚えるべきです。
やはり、頭の中にある英文しか英作文では使えません。頭の中に英文があればあるほど、英文読解は簡単になります。なので、ミニマルフレーズまで覚えたほうが良いに決まっています。
ただし、あるところまで徹底的に覚えられないと、その効果は薄いです。
日本語とミニマルフレーズが完璧に対応してスラスラ出るまでヤルべきです。
そしてそこまで出来る気配がないのであれば英単語と1対1で覚えたほうが遥かにコスパがいいです。
単語を覚えて、長文が読めるようになるのは案外早いです。しかし、英文を覚えてそれを活かせるようになるのは割と時間がかかります。本番までの残り時間と比べてみてください。
別の単語帳は必要ですか? シス単だけでは心配です
システム英単語を完璧にしてからにしましょう。システム英単語で足りないことはほぼありません。
英単語帳を分散してしまうことで、
センター試験の英文なんてサクサク、スラスラ流し読みで読めるレベルです。実際シス単を極めれば、記憶のメンテナンスのために、別の単語帳をやる気力はなくなるし、かなりコスパが悪くなります。
なので、別の単語帳をやるくらいなら、シス単だけを徹底的に復習をして、別の科目を勉強した方が受験全体でコスパは高いです。
最後に
英語ができない理由は「英単語」の暗記不足です。読解方法の習熟はその後です。
僕も論理マーカーとか、ディスコースマーカーとか色々なものに手を出しました。しかし、実際に一番効果があるのは、英単語を覚えることです。
英語が読めない理由は単語単語単語!!!
です。
地味な努力が一番強いんです。
今日は僕が使っているシステム英単語の使い方を解説しました! 単語帳は徹底的に1冊でOKです。
読解に使える英単語を頭にどんどんストックしていきましょうね!
また、CDもおすすめです。僕はCDも購入していましたし、リスニング対策もほとんどシス単を呟くことだけで済ませました。
また記憶したものの復習の仕方はこちらの記事を参考にしてみてください。
数学とかも実際にやった方法教えてください
シス単のミニマルフレーズは使わないんでしょうか? ネットでは「ミニマルフレーズは丸暗記しろ!」みたいな話が多いのですが、自分はなかなかできなくて…笑
覚えたほうが良いですが、そこに躍起になる必要もないですね。
私の学校は高1で全校生徒がシス単を購入し、英語の授業の前に火水木金に25語ずつ小テストがあり、月曜には80語から出題される中テストがありました。
当時の私は覚えることがそんなに得意ではなく、満点合格の小テストは当時は地獄でした。
しかし、半強制的であれ、私にシス単を徹底的に覚えさせてくれたおかげで、高3になってセンター模試では1問ミスのみ、ということもありました。
やはりあの時に死ぬ気でシス単を覚えたおかげだと思います。なかむらコーチもシス単を愛読していたということに共感しました。
いい学校ですね!
結局単語力で決まりますね!
一日100個ではなく、1週間100個で大丈夫なんですか??あと、単語帳は、水色のシス単1つでずっとやって行きたいと思ってます。ちがう単語帳とかは、別にやらなくても大丈夫ですか?
1日100個を1週間繰り返します!
単語帳を何周もしていると順番で覚えてしまいますが、その時の対処法はどうしていましたか?
アプリでも使って並べ替えたらいいのではないでしょうか?
わろた
なかむらさん僕今高1なんですが中学生の内容もあまりわかっていない状態でシス単覚えられますかね?
単語は覚えるもんだから別に関係ないと思いますよ。
センターまであと半年をを切った高3で単語力がほぼ皆無なのですが今から1週間100語で間に合うでしょうか?
間に合うか間に合わないかは関係ないですね。
だって、どうせ1週間で1000個覚えるって考えたとしても無理なんだから。
だったらせめて間に合わないけどできるところだけ完璧にするほうが大事です。
語呂合わせ合格英単Vワードの単語はシス単に載っている単語全部載っていますか?
全部は載ってない。
テストってどうやってするんですか?
赤シートとカードで
まだ暗記カードを作るのが初めてで、
意味が似ている単語 例 need require demand seek dictate など区別してカードにしたい時どうされてますか?
今のレベルによります。ニュアンス以前にこれらが似ていることを知らないなら、まずそれぞれを覚えることです。すでに覚えているならニュアンスの違いもかけばいいと思います。
派生後等の黒も覚えましたか?
最初は覚えていなかったですが、徐々に覚えていきました。
英文とか、授業で出てくるたびに覚えていましたね。
シス単ってどのくらいで1周できるのでしょうか?