このような大学受験の本番までに間に合うかどうかという悩みは、寒い季節に近づくとどんどん増えてきます。(年中問わず来ます)
なので、このような悩みについて自分の経験と照らし合わせて話していきます。
結論からいうと、人生において大学受験で死ぬほど不安に狩られる必要なんて全くありません。
ですが僕は浪人していて冬場になっても志望校の目標の数字に届いていませんでした。今思い出しても恐怖でした。
結果的に大学受験で第1志望には合格できませんでした。後期試験で合格した大学に入学しました。
恐怖で恐怖で勉強が手につかず、なぜか一番やる気を出さないといけない時に全くやる気が出ない状態になりました。
なので気持ちは非常によくわかります。ですが今悩んでいることなんて長い人生でかすり傷にもなりません。
目次
大学受験に間に合うか間に合わないかはやるべきことに関係ない
大学受験の本番に間に合うか間に合わないかなんて関係なくやるべきことは変わりません。
僕は受験化学を教えていますが、残り時間に対して化学は間に合うかな〜ってのはなんとなくわかります。
しかし、全科目が間に合うかどうか? それってその人がどういう勉強の仕方をしているかに依存します。
何にも頭を使わずに問題集を覚えるようにただただこなしている人は合格はしないですよね。
そして、あなたの学力を全て正確に測ることはできませんので、間に合うかどうかは全くわかりません。
ですが、残り期間とできることを冷静に
以前10月頃に焦りに焦りまくっている人がいて、そういう人がどういうものをやってきたかを
9月
FocusIAとFocusIIB数IIIを高速回転(10~30周)
物理面白いほどで力学、電磁気学、波動、原子を極める(それぞれ5周)
化学 有機を極める(セミナー10周、面白いほど5周)、理論、無機覚える。
ハイパー5周、VINTAGE語法IDIOM10周
確率と整数を自分のものにする。
10月
FocusIA,IIBIIIのStep Upと章末をやりこむ⇔過去問
物理難系をやる(名門か新体系)⇔過去問
化学重問(or標問)⇔過去問
英語解釈の演習と英作文センターの発音と文法対策⇔過去問
国語、古典の助動詞単語と慣れを作る、出口を読む
地理 ジオごろ⇔実況
11月
数学の応用問題を解く、センター演習⇔過去問
化学標問、センター演習⇔過去問
英語解釈と英作センター演習⇔過去問
みたいに間に合わせるために無理に詰め込もうとしてもやはり無理なんですよ。
間に合うか間に合わないかより可能な限り自分のステージをあげることが重要
偏差値70が必要でも現状にあった勉強をしなければならない
目指す偏差値が70だったとして、偏差値50の人は偏差値70の勉強をしても無意味です。
英語で例を出すと、英単語もまともに覚えてない人が英語の長文を多読しまくってもそれほど効果はありません。
英語力=英単語力と言っても過言ではありませんからね。
さらに、英語の文章をじっくり精読しても理解できない人が速読の練習するなんて意味ないですよね。
東京大学は素早く英語の文章を読むことが要求されます。でも精読できない人は精読しないとダメなんです。
って思っている人はいつまでも英語力が伸びない訳ですよ。なぜなら速読の前にじっくり読んで理解できる力がないと論外だからです。
このように、偏差値50の人は50から伸ばす勉強法がありまして、偏差値65の人が偏差値70にする勉強とは異なる勉強です。
偏差値50の人が偏差値70のレベルの勉強をしたからと言って偏差値が70になるわけではありません。
志望校の偏差値が70だったとしても50の勉強をしなければなりません。
志望校が偏差値70だとしても偏差値65まであげることには価値がある
志望校に関わらずできる限りレベルをあげることが一番大事ですよね。
例えば、早稲田大学を目指すとします。現状日東駒専レベルだったとします。
この時焦って早稲田大学のレベルの勉強したとしても、今のレベルにはあっていないので、その勉強をしても消化できずに自分の実力は向上しません。
もし、下から積み上げていったらMARCHレベルには到達するかもしれません。
僕自身現役生の時は、時間がないのに新しい参考書に手を出したりしていました。
間に合わないと思ってしょぼい知識をつけるより少ない習熟した知識がある方がよっぽどいい
間に合わせようとすると、どうしても1つ1つの分野の勉強にかけられる時間を薄めてしまいます。
うす〜〜〜〜い浅〜〜〜〜〜〜い勉強が残ってしまうんですよ。
ぶっちゃけこれって無駄です。
と聞いてくる人はこの罠に陥ります。特に国立大学や上位私立大学に合格したい人は、かなり厳しいです。
焦って逆に
と思ってしまったんです。
大学受験に間に合わないリスクってなに?
そもそもですよ。
なんでそんなに大学受験に間に合わないことが不安なのかを考えてみてください。
おそらくこんなところでは?
- 周りの人にバカにされる
- 他の人に宣言してしまった
- 落ちたら人生が終わる(気がする)
- 医学部に行きたいから
このようなところじゃないでしょうか?
もし、これ以外にもあったらこの記事のコメントで教えてください。
実際のところこういうのって別に大して気にする必要なんてありません。
1.周りの人にバカにされる
周りの人にバカにされるというのを懸念している人は多いです。
でも、大学2年生、3年生になっていつまでも学歴のことをバカにしてくる人はいないし、あなたが学歴でコンプレックスを感じることもないでしょう。
もし、大学2年生、3年生にもなって学歴のことを気にしているとしたら、それは大学受験の結果のせいというより、大学生活で打ち込むことを見つけられていないことが原因です。
普通に考えて、大学生活で打ち込めることや頑張ること、新しい目標を見つけられないことの方がはるかに問題だし、たとえ、再受験して合格しても一生同じような悩みを持つことでしょう。
というか、大学生活も1年、2年と経過しているにも関わらず、大学受験のことしか自慢できない人間と関わりたいですか?
あなたがとっとと次のステージに進んでしまったらいいだけの話じゃないですか?
2.他の人に宣言してしまった
そもそも、周りの人はあなたのことを噂するほど暇じゃないです。僕は高校の時にかなり強烈なキャラクターだったんですが、
1に近いですが、あなたが宣言してしまって、それに対していちいち言ってくるとしても別の環境で過ごしていたらそんなもの誰も覚えていません。
もし、それでも言ってくるような奴はそもそも自分が大学生活で誇るようなものが見つかっていないからであって、かわいそうな人だな〜って思っておけばいいんですよ。
3.落ちたら人生が終わる(気がする)
大学受験に落ちたらとんでもない地獄へ突き落とされるかのように考えてしまっていませんか?
別にそんなことはありませんよ。
不合格だったら別の大学で別のスタートを切るだけですよ。僕は時々こういうたとえを使うんですが、合格するかどうかって、「六本木から麻布十番目指してたけど、溜池山王にたどり着いた」程度のことです。
4.医学部にいきたいから
医者になりたいからっていうのも、それは本当に自分の意思でしょうか?
親が医者だから医学部を目指すって人もいますが、それなら私立大学で
お金が高いから私立の医学部はダメだっていう人もいます。しかし、それっておかしくないですか?
私立大学の医学部
もし、給料がいいから医者を目指す。だからなんとかして合格しなければ・・・って思っている人がいたら結構勘違いですよ。
別に医者以上に稼ごうと思えば稼げますし、医者って忙しすぎて稼いだお金使う暇もないでしょう。
開業医で親の病院を引き継ぐとかって人だったら、私立の医学部に特化して勉強したらいいでしょう。私立大学ならば誰でもなれるはずです。
まとめると、焦ってもいいことないし、別に恐るるに足りないってことです。だって、別に焦っても成績伸びないし、むしろ焦ってこれまでやってきたことをやめると、
そう、合格するかわからない・・・
間に合わないかもしれない・・・
という思いはその場で森で迷いながら右往左往している状態なのです。
迷子になった旅人はあっちに行ったりこっちに行ったり右往左往してはならず、ましてや一箇所に留まってはならない。そうではなくて、絶えず同じ方向にできるだけまっすぐに歩まなければならないのであり、少々の理由で方向を変えてはならない。そのようにすれば、望む場所ではないとしても、少なくとも森の真ん中よりはましな場所に行き着くことができるからである
出典:デカルト著方法序説
created by Rinker¥627 (2024/09/19 18:54:31時点 Amazon調べ-詳細)
右往左往するよりはよほどのことがない限り進み続けるべきです。
たとえそれが第1志望にたどり着かなくてもです。
たとえ、早稲田大学を目指していたとしてもMARCHレベルの学力はつくかもしれません。日東駒専レベルで右往左往しているよりは素晴らしい場所にたどり着くでしょう。
大学受験で不安を感じている人へ もはや受験が必須な時代は終わった
今の時代大卒の資格があったところで一生食っていけるような時代ではありません。
たとえできたとしても、勇気を持って大卒の資格を捨てられる人の方がより良い人生を得られるようになる時代です。
会社員になるとしても、サラリーマンとして就職するにしても自分の力で高めて、自分で売り上げを生み出せる人じゃないと完全なる実力社会の二極化です。
当然ですが、学歴を得て良い企業に就職することも成功法則でもなんでもありません。
むしろ、これはオワコン化するパターンです。
だからと言って大学受験をやめていいわけではありませんよ。
受験をやり切らずにビジネスに手を出してうまくいった人を見たことがありません。本当に自立したい人なら少なくとも高校2年生あたりからそれを始めています。
受験生が今やるべきは、受験勉強というイベントをやり切ることです。僕は最後の最後までやりきった自負があるから、とっとと次のステージへ大学生に入って進むことができました。
大学受験と言う「いま、ここ」を楽しむこと。いかに受験を攻略するのかを考えつくすことが非常に大事なのです。
受験生が大学受験で得るべきものは「成功体験」と「失敗体験」
受験生がやるべきことは成功体験と失敗体験を積むことです。
人それぞれ成功するパターンと失敗するパターンは共通してくるからです。
例えば、僕の場合は数学と物理と化学が伸びました。英語に関してもセンターレベルの英語はサクサク読めるようになりました。
数学が伸びた理由は、積分を徹底的に練習したからだと思います。そして、その時練習した参考書もたった1冊で「合格る計算」です。
この合格る計算を高校の先生が推薦していたので僕も購入して学びました。
物理も漆原先生の参考書を盲信していました。この参考書を信じて疑わなかったことが一番の要因です。理解できなかった電磁気学がめちゃくちゃわかるようになったのがこの本です。
逆に成績が伸びなかったのが、国語や2次試験レベルの英語です。
本当にいろんな参考書に手を出してしまっていました。
これって、大学受験だけでなくてビジネスでもいろんな場面でもです。
いろんなことに手を出し始めた僕はとにかくうまくいかなくなるんです。
こういう失敗経験から次は自分がやるときは、「うまくいくか不安だけど、その参考書を信じて突き進む」
と言う自分だけの成功パターンを導き出すことができます。
- こういうときは必ず失敗する
- こういうときは必ずうまくいく
このパターンさえわかれば合格するかどうかなんて別にどっちでもいいことです。
不合格だったことで失敗パターンが色濃くわかって自分に刻まれるなら、合格して浮かれて反省しない人に比べてはるかに価値のあることです。
最後に:大学受験本番に間に合わないとか関係ない
- 大学受験本番に間に合うか間に合わないかは関係ない
- 締め切りがあろうともやるべきことは変わらない
- 志望校に達成しなくても地道にステージをあげるしかない
今回の記事で間違って欲しくないのが、志望校を目指すことは悪いことではありません。当然目指すべきだし、合格するに越したことはありません。
ですが、たとえその志望校を目指すとしてもやるべきことは変わらないし、変な方法論ばかりにとらわれないでください!
というメッセージでした。
それでは!
焦りや不安ががちゃんとした?やる気に変わりました。ありがとうございます。
はい、頑張ってくださいね!
おせっかいだと思いますが、他の記事も含めて誤字脱字が目立っています。内容は良いのですがどうしても気になって…
じっくり直していきます