こんにちは。
このような疑問を持つ方に解決策をお答えしていきます。なるべく無駄なものを覚えたくないですもんね。今回は何を覚えるべきかの「覚えるもの」を解説していきます。
目次
そもそも化学式とは?
そもそも化学式はこのように、組成式、分子式、構造式、イオン式のような化学物質を表すものすべてを含みます。
化学物質を元素記号で構成元素の種類やその数、数の比を表した式すべてを化学式と言います。
化学式は、目的によって使う式が異なります。
分子そのものや分子からできているもの(二酸化炭素、ドライアイスなど)を表す式である分子式。
主に分子を作らない物質を表すための組成式(分子を表すこともあります)
イオンを表すイオン式
物質の構造を平面的に表す構造式
最初の頃は、何を覚えるべきなのか? そして、どれは覚えなくていいのか? 区別があまりつかないと思います。なので、覚えるべき化学式、覚えなくていい化学式を一覧にして解説していきます。
覚えるべき? 覚えなくていい? 高校化学の化学式一覧
今、わかってもらった通り、高校化学の化学式を全て記すっていうのは、割と暴挙なんですよ。
だって、化学式は、分子式、イオン式、構造式、全て含みますからね。てな訳で、重要そうなところだけだし、今後もこの記事は徐々に更新していきます。
分子式一覧
分子式や構造式は、原子の電子配置から頑張って作り出すことができないこともありませんが、そんなことをする人は一人もいません。覚えたほうが早いです。なので覚えましょう。
単体の化学式(分子式)です。全て覚えます。とはいえ、多分誰でもいつの間にか覚えると思いますが。
名称 | 分子式 | 構造式 |
水素 | H2 | H-H |
窒素 | N2 | N≡N |
酸素 | O2 | O=O |
塩素 | Cl2 | Cl-Cl |
水 | H2O | H-O-H |
アンモニア | NH3 | |
二酸化炭素 | CO2 | O=C=O |
超基本的な有機物脂肪族の分子式と構造式
芳香族の化学式(分子式と構造式)
ベンゼン
覚えます。
構造式はこのようになります。
ただし、この構造式を使うことはほとんどなく、大抵はベンゼンを表す時には、
これを使います。
分子式はC6H6です。
入試頻出の3大オキソ酸の化学式(分子式と構造式)
オキソ酸とは、酸性酸化物が水と反応してできた酸性物質のことです。入試で死ぬほどよくでます。もし、この「化学式」を勉強しているときに、なんのこっちゃわからん場合でもとりあえず構造式と分子式だけは覚えといてください。
硫酸
H2SO4で分子式が表されます。もう受験化学で主役級の分子です。ありとあらゆるところに出てきます。構造ごと覚えておいてください。
硝酸
HNO3で分子式が表されます。これも非常に重要です
リン酸
分子式は、H3PO4で表されます。
てな訳でオキソ酸の分子式をまとめていくと、オキソ酸の分子式をまとめていくと、
名前 | 分子式 |
硝酸 | HNO3 |
硫酸 | H2SO4 |
リン酸 | H3PO4 |
天然高分子の分子式と構造式
天然高分子で覚えるべき化学式をまとめて生きます。天然高分子も分子式だけでなく構造式も覚えていきます。ですが、全てを覚えるのではなく、作り出すこともできます。
単糖の化学式
単糖はC6H12O6で表されます。
グルコースはこのような構造式になります。ちなみに、糖は構造式が少し違う単糖で別の物質になります。
これ、グルコースと何が違うかわかりますか?
単糖の場合、この程度の構造の違いを区別して、構造式をかける必要があります。これらの分子式や構造式はいちいち全て覚える必要はありません。
二糖類の化学式
二糖類は単糖の組み合わせなので、改めて構造式を覚える必要はありません。単糖の構造式を覚えている(作り出せる)人は、組み合わせだけ覚えればいいでしょう。
なので、二糖類は構造式を丸暗記するよりも、組み合わせを覚えればいいでしょう。それはゴロで覚える方法をこちらの記事で解説しています。
イオン式
イオン式は、1族元素が1価の陽イオン、2族元素が2価の陽イオンということくらいは類推することができますが、それ以外は覚えていきましょう。
陽イオン | イオン式 | 価数 |
水素イオン | H+ | 1 |
ナトリウムイオン | Na+ | |
カリウムイオン | K+ | |
銅(I)イオン | Cu+ | |
アンモニウムイオン | NH4+ | |
マグネシウムイオン | Mg2+ | 2 |
カルシウムイオン | Ca2+ | |
銅(II)イオン | Cu2+ | |
アルミニウムイオン | Al3+ | 3 |
陰イオン | イオン式 | 価数 |
フッ化物イオン | F– | 1 |
塩化物イオン | Cl– | |
ヨウ化物イオン | I– | |
水酸化物イオン | OH– | |
硝酸イオン | NO3– | |
硫化物イオン | S2- | 2 |
硫酸イオン | SO42- | |
炭酸イオン | CO32- | |
リン酸イオン | PO43- | 3 |
組成式
組成式は基本的に覚えなくてはいけないものは少ないです。なぜなら、その物質のイオン価数がわかってさえいれば、簡単に作り出すことができるからです。
組成式で注意すべきなのは、分子は違うのに同じ組成式になる奴らがいるってことですね。これは面白いです。
例えばグルコースC6H12O6とホルムアルデヒドHCHOって、組成式は共にCH2Oです。
最後に
化学式は、化学のアルファベットみたいなもんです。これを使ってようやくスタートラインです。どれも重要な化学式ですので、自分のペースでいいので、頭に入れていくようにしていってください。
また、今化学基礎を勉強している人には発展的内容が多かったですが、習いながら徐々にわかるようにしていってください。