こんにちは。
本記事では混合物を分離して純物質を取り出す方法の1つのろ過を解説していきます。
これは主に中学生が高校受験の時に使われるところですが、高校生でも最初化学基礎で復習的に勉強します。中学生の頃の勉強が理解できていないと、高校の勉強についていけないのでしっかり理解しておきましょう。
目次
ろ過とは・実験手順
ステップ1:ろ紙を4つ折りして円錐状に開き漏斗にセットする
ステップ2:ろ紙と漏斗を密着させるために水で湿らせる
ステップ3:溶液を漏斗に注ぎ込む
ステップ1:ろ紙を4つ折りして円錐状に開き漏斗にセットする
ステップ2:ろ紙と漏斗を密着させるために水で湿らせる
ろ紙を上の画像のように折りたたみます。そしてこれをすっぽり漏斗に挿入します。
ステップ3:溶液を漏斗に注ぎ込む
そしてこの上から溶液を垂らしていきます。
ろ過の注意点まとめ
- 溶液は静置して固体を沈澱させて、上澄液からろ過していく
- 溶液はガラス棒を伝わせて注ぐ
- 漏斗はビーカーの内壁につけておく
- ろ紙の高さの8分目まで入れる
1.溶液は静置して固体を沈澱させて、上澄液からろ過する
つまり上の画像のようにしておくことです。溶液を静かに置いておくと、沈澱が沈みます。その上澄み溶液のみを漏斗に注ぎ込みます。
理由は沈澱がろ紙に多く注ぎ込まれると、沈澱が詰まってろ過のスピードが非常に遅くなってしまいます。
2.溶液はガラス管を伝わせて注ぐ
上の画像のようにガラス棒に伝わせるように溶液を入れていきます。
理由は、溶液が跳ねないようにするためです。化学の溶液って人体に無害なものばかりではないです。物によっては肌がただれてしまうようなものもあります。
液体が跳ねないための配慮と言えます。
3.漏斗はビーカーの内壁につけておく
漏斗の先をビーカーの内壁につけておきます。
理由は漏斗の足をビーカーの内壁につけておくと、ろ液が絶え間なく流れ落ちてろ過速度が大きくなるからです。
もし内壁にくっついていないと、水滴となって落ちます。水滴はポタポタ落ちて断続的には落ちませんよね。表面張力もありますから、落下速度が遅くなります。
蛇口で水滴が表面張力で落ちるのを我慢してる様子を見たことがあると思います。
また、内壁を伝わせないとポタポタ溶液が落ちるので、溶液がビーカーの中で飛び散ってしまいます。
4.ろ紙の高さの8分目まで入れる
理由は、重力がある方が早くろ過されて溶液がビーカーに落ちるからです。ただし溢れてはいけないので8分目に留めておきましょう。
ろ過の重要ポイントまとめ
- 混合物を分離するための方法
- ろ過時の注意点はよく記述で出てくる
そのほかの混合物の分離方法に関しては別記事にまとめていますので、ぜひこちらをご覧ください。