こんにちは。
今日は、質量保存の法則を学んでいきます。質量保存の法則が難しくて理解できない人はほとんどいません。中学校の時に習っていますし、かなり簡単な方です。
しかし、ラボアジエ、プルースト、ドルトン、ゲーリュサック、アボガドロ、と並んだ時に、誰が何をやった人なのか? ってことがわかりにくいわけです。
なので、これらをきっちり区別するために、まず受験化学で最古の基本法則である質量保存の法則をバッチリ頭に入れていきましょう。化学の基本法則を歴史の流れで覚えたい人は下の記事から学んでみてください。
過去の化学の基本法則を学ぶ時は、なるべくおバカになったほうがいいですよ。
僕たちは知識が入りすぎていますが、大昔だったら、どうだろう? って視点で見てみるとすごくわかりやすいです。つまり、彼らは気体の存在も、モルの存在も知らない状態で化学法則を作ったのです。
目次
質量保存の法則とは?成立する流れは?
化学反応の前後に置いて、物質のそう質量は変化しない。
これって特に難しくないですよね。高校で化学を勉強する人にとって中学生の時から知っているような内容ですから。でもね、昔の人にとっては、超難問だったんですよ。
昔は、例えば、木を燃やすとするとも、燃やした木は軽くなります。
このように、。これは、木から「炎」が出て行ったからだと考えられていました。
ですが、ここで質量保存の法則の発案者であるラボアジエは、
と言って、化学反応の前と後で、蓋をしてみて当時の精密な天秤で燃焼の前と後を確認してみたんですよ。そしたら。
となりました。
燃える前と後で質量の変化がなく、質量が保存されていることに気づいたのです。つまり、系全体では質量が変わらないことを質量保存の法則でまとめあげたのです。
ちなみにいうと、この質量保存の法則は厳密には成り立たないことも実はある。それはアインシュタインが質量がエネルギーとして放出されることもあると発表したからです。
質量はエネルギーになりうるということを発見したのです。なので、現代では実は常に成り立つとは限らないのです。もちろん、高校化学レベルでは全て成り立つので安心してください。
質量保存の法則を発見した人「ラボアジエ」
こんな感じの人。質量保存の法則は、ラボアジエが発見しました。
ラボアジエはもともと裕福な家の息子として生まれて、母の死後莫大な遺産を抱えていました。
科学者として、いきていくかたわらフランスの公務員として徴税請負人という仕事をして居ました。ラボアジエは市民の徴税を減らすために動いて居たものの、フランス革命の時に処刑されました。
フランス革命の影響でラボアジエの研究は中断されて、彼の研究は途中で終わりました。それを受け継いだのが次に紹介する、プルーストの「定比例の法則」です。
最後に
いかがでしたか? おそらく中学生の時にちゃんと勉強した人にとって何も難しいことはなかったと思います。化学の基本法則は、このラボアジエから始まり、プルースト、ドルトン、ゲーリュサック、アボガドロと続いていきます。
1つ1つではややこしくないのですが、この5つを聞いて全て区別できる力が必要なので、この後の定比例の法則もしっかり学んでください。
また、化学の基本法則は単体で覚えるよりも歴史で覚えたほうが絶対に覚えやすいです。なので、こちらの化学の基本法則を歴史で覚える方法をぜひ実践してみてください。