【まとめ】混合物の分離法で大学受験で覚えるべきもの7選

こんにちは。

混合物の分離は高校化学で重要なトピックです。今回は入試で問われる7つの分離法をまとめたコンテンツとなりました。

ここのトピックは名前を聞いただけで説明できるレベルにしていってください。

目次

ろ過

ろ過は水に溶ける物質と溶けない物質を分ける時に使う分離法です。

ろ過をする上での注意点とは
  1. 溶液は静置して固体を沈澱させて、上澄液からろ過していく
  2. 溶液はガラス棒を伝わせて注ぐ
  3. 漏斗はビーカーの内壁につけておく
  4. ろ紙の高さの8分目まで入れる

ろ過について下の記事で詳しく解説しました。ぜひこちらの記事をご覧ください。

混合物の分離法のろ過の実験手順と注意点、実験器具など重要ポイントまとめ

蒸留

蒸留は液体と固体の混合物から液体の純物質を沸点の違いを使って分離する分離法です。

蒸留の注意点
  1. フラスコに入れる量は2分の1以下にする
  2. フラスコに沸騰石を入れる
  3. 温度計はフラスコの枝元にその球部がくるようにする
  4. リービッヒ冷却器に通す水は下から上へ流す
  5. アダプターと受け器は密閉しない
  6. 枝付きフラスコは直接加熱せず金網、水浴、油浴を使う
  7. 蒸留のはじめと終わりの棄てる

【分離法】蒸留や分留とは?違いや実験手順、注意点をまとめてみた

分留

分留とは液体の混合物を沸点の違いで分ける分離法です。

上の画像のように石油を分留の例で使われることが多いです。

熱々に沸騰させて、原油のほとんどを気体にします。気体になった原油を少しずつ冷ましていき、液体になったものを取り除いていきます

分留に関して詳しくは下の記事で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

石油(原油)の分留の仕組みや手順をわかりやすく解説!

再結晶

再結晶

再結晶とは、混合物を温度による溶解度の違いを利用して固体の物質を分ける分離法のことです。

冷却すると、

再結晶とは?やり方や原理を具体例硝酸ナトリウムを使って徹底解説!

抽出

固体や液体など特定の物質を狙った成分だけを溶かす溶媒を使って、分離させる方法が抽出です。その名の通りですよね。

入試でよく使われるのが、分液ロートを使って芳香族を有機溶媒を使って分離する方法です。

下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

分液ロートで芳香族を分離、抽出する実験問題の全パターン

昇華法

再結晶は固体同士の混合物を昇華性質を利用して解説していきます。昇華性質を利用して解説していきます。

この再結晶は昇華性質を持つヨウ素やナフタレンで使えます。上の画像ではヨウ素と砂の混合物を熱して、ヨウ素だけが昇華し、上の丸底ビーカーにで再び結晶として析出しています。

注意点や原理などを詳しく以下の記事で解説しています。ぜひ最後まで読んでみてください。

昇華法とは?ヨウ素と砂の混合物の分離を例に分かりやすく解説してみた

クロマトグラフィー

クロマトグラフィーは吸着力の違いを利用して、移動速度の差で物質を分離します。

クロマトグラフィー外側このようなインクって水でにじむと、外側に黄色っぽい色になっていますよね。これは黄色の方が遠くまで移動するからです。一方で黄色の内側に紫色がありますよね。紫色は移動速度が遅いんです。

クロマトグラフィーに関して詳しく解説したのが以下の記事です。ぜひ読んでみてください。

クロマトグラフィーとは?原理や手順をわかりやすく図解して解説してみた

混合物の分離法の練習問題

例題

次の分離操作(1)~(6)に最も適した方法を下の(ア)~(カ)の中から選べ。

(1)海水を加熱して発生した水蒸気を冷却して、純粋な水を得る。
(2)植物の葉からクロロフィル(葉緑素)を取り出す。
(3)原油からその成分の沸点の違いを利用して、石油の精製を行う。
(4)インクに含まれるいろいろな色素を分離する。
(5)少量の塩化ナトリウムを含む硝酸カリウムから硝酸カリウムだけを取り出す。
(6)白濁した石灰水から透明な石灰水を作る。

(ア)ろ過 (イ)再結晶 (ウ)蒸留 (エ)分留 (オ)抽出 (カ)クロマトグラフィー

(1)ウ

(2)オ

(3)エ

(4)カ

(5)イ

(6)ア



ABOUTこの記事をかいた人

浪人の夏休みまで死ぬほど勉強したにも関わらず偏差値50を割ることも。そんな状態から効率よく化学を学び化学の偏差値を68まで爆発的に伸ばした。その経験を塾講師としてリアル塾で発揮するも、携われる生徒の数に限界を感じ化学受験テクニック塾を開講。 自己紹介の続きを読む。