こんにちは。
今日も有機化学について
徹底的に学んで行こうと
思います。
今日は、有機を勉強している人なら、
聞いた事のある単語、
『脂肪族』『芳香族』など、
有機物の分類を表す言葉って
ありますよね。
でも、この脂肪族と芳香族って
案外ちゃんと区別出来ている人って
少ないです。
もちろんなかむらも、
芳香族は何となく知っていましたが、
脂肪族とは何か?というのは
わかりませんでした。
なので、
今日は明確に分類しようと思います。
目次
脂肪族、芳香族は構造に着目した分類である
以前有機化学というのは、
形の学問だ!と言いました。
なので、形に着目して、
分類すると言うのは非常に、
理にかなっているのです。
ちなみに、構成元素に着目した
分類は、
『炭化水素』などです。
これは名前の通り、
炭素と水素で出来ている
物質の事です。
これは、有機で最初の方に習う、
アルカン、アルケン、アルキン、
シクロアルカンなどです。
アルカン、アルケン、アルキンは、
全て語尾のアルファベットがeです。
alkane,alkene,alkyne
このeは構成元素C,Hのみ
と言う事をあらわしました。
で
alkaneのaは全部単結合
alkeneのeは二重結合1個
alkyneのyは三重結合1個
cycloは環を表しました。
これらは、
置換命名法がわかれば、
非常に簡単です。
ですが、これは、
本来形にこだわるべき
有機化学で、構成元素による分類
なので、本質的ではないのです。
本来着目すべき構造による
分類をお話しして行きます。
鎖状・環状?
有機化合物は
炭素原子が『輪』を作る環式化合物
『輪』を作らない鎖式化合物があります。
そして、この輪を作らない物を
『脂肪族』と言います。
また、
のブタンのような
枝分かれもないものを
直鎖と言います。
我々の生活に欠かせない
原油も、直鎖のアルカンであります。
そして、環式化合物でも、
ベンゼン環を含む芳香族化合物
とベンゼン環を含まない
脂環式化合物
もあります。
飽和と不飽和
構造に着目した分類の仕方に、
もう1つ、飽和化合物か不飽和化合物か
というのがあります。
飽和化合物は、全部単結合の
物を言います。
不飽和化合物は、
二重結合三重結合を含む
化合物の事です。
飽和or不飽和、鎖式or環式を考えて分類してみた
それではこれら全てを
まとめた表を作ったので、
これをご覧下さい。
この表で脂肪族とか芳香族は
スッキリわかると思います。
鎖式の有機物は全て脂肪族です。
ちなみに、脂肪族で最も重要なのは
カルボニル基ですので、
こちらをご覧下さい!
そして、環式でも、
ベンゼン環を含む物が芳香族、
含まない物が脂環式化合物
です。
このように、キッチリ
分類して有機を体系的に学んでいきましょう!
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