こんにちは。
有機化学を習い立てのとき、最初の方にやる事は官能基を覚えることですよね。
ですが、そのときこんな疑問は浮かびませんでしたか?
どちらもC=Oで表されるんです。
で同じです。なので、
「なんでカルボニル基とケトン基って違う名前がついているんだろう。役割とか反応が違うのかな?」と疑問に思うはずです。
カルボニル基とは何か? ケトン基とは何か? そして、カルボニル基とケトン基の違いを解説します。
結論から言うとカルボニル基はC=Oを含む全ての官能基をさします。なので、包含関係はこのようになります。
これについて詳しく解説していきます。
目次
カルボニル基とは?
カルボニル基はとにかく >C=O を持っているものの総称です。
わかりやすく言うと
ホルムアルデヒドからHを抜いたものがカルボニル基です。
カルボニル基をもつ物質はたくさんあり、
これら全てカルボニル基となります。
なので、冒頭でも言った通りケトン基はカルボニル基に含まれるのです。
ケトン基とは、
次にケトン基についてです。ケトン基は構造式で表すと、
となります。
C=Oだけがケトンでは無いのです。
アルキル基がついていると言うのが、
ケトン基なのです。
なので、ケトン基はC=Oに炭素がくっついているときが、ケトン基になると言う事です。
例えば、
アセトン
などがあげられます。
カルボニル基で大事な事
カルボニル基はかなり重要な反応にからんできます。
そのときの着眼点がこちらです。
カルボニル基はCとOの
電気陰性度の差によって極性が
生まれていると言う事です。
「電気陰性度って何だっけ?」
「イオン化エネルギーとどう違う?」
「電子親和力も似てたよね、、」
そう思っている人はこちらの記事
をご覧ください。
こちらにカルボニル基の反応を
まとめておきました。
つまり、、、、
つまりこういう事だ!
ケトン基はカルボニル基の1つ
という事なのです。
なので、ケトンもカルボニルの一部
包含関係で表すとこうなります。
いかがでしたか?
最初は一度疑問に思うこと
ですが、知ってしまうと
あっけない事ですね!
なので、それだけではなく、
カルボニルの周辺知識も
この記事で抑えてもらいました。
それではこの記事はここまでです。
有機の動画全部3週くらい見ました! 脂肪酸や糖類もあげて下さい!
ケトン基についているアルキル基Rは二重結合などを含む炭化水素基ではだめでしょうか?アルキル基というとアルカンから水素をとったものだと思うのですが。