こんにちは受験化学コーチなかむらです。
大学受験の化学で最も重要な単元が有機化学で、その中でも最頻出の問題が「構造決定」です。
理系受験生で国立大志望の人は、「有機化学が最も重要」といっても全然過言ではありません。
というように悩む人が多いです。
有機化学の構造決定は正しい勉強法で正しい解法を学べば完答を目指せる差がつきやすい問題です。
2次試験ではほぼ間違いなく出題されて、やれば解ける問題ですので、失点してしまうのはもったいないです。
本記事では「構造決定をどうやって勉強したら解けるようになるのか」を詳しく解説します。
目次
よくある無茶苦茶な勉強法
多くの人が
「有機はあんきだろ!」
「有機化学は演習量だろ。」
「構造決定は慣れだろ!」
とか思ってます。
そしてもっと乱暴なのが、
「とにかく問題をたくさん解いて
コツをつかめ!」
という教師、
これが可能なのは、
全く部活をやっていない
帰宅部で高校生活を受験に捧げたような人
だけです。
こういう問題をやりまくって
何となくコツをつかめ!
という人は、時間が大量にないと不可能で
中途半端に終わってしまって、
「俺はなんで有機化学も出来ないのだろう、」
夏まで部活に魂を捧げていた人が
出来る技ではないです。
私が教える方法はそんな無茶苦茶な物ではありません。
時間がない受験生が最短距離で完答までたどり着くような勉強法です。
この勉強法を知ると、
・闇雲に片っ端から問題を解く必要が無くなります。
・有機化学が楽しく感じられます。
・完答しないなんてあり得ない!と思えます。
ですが、
この勉強法の手順を踏まずに面倒になって「問題いっぱい解いて暗記しちゃえ!」と思ってしまった場合、
・構造決定の点数が不安定になります。
・そうすると、周りに差を付けられます。
・センターの現代文での失敗も許されなくなります。
私も実はこのような無茶苦茶勉強法
をして、現役時代失敗しています。
現役時代とにかく反応を覚えようと
必死でした。
反応を覚えては忘れ、
覚えては忘れをくりかえしていました。
まず、
よく居る、有機は問題演習量だ!
という人はそもそも
「有機反応を覚えるのが簡単」
だと思っているのです。
しかし、
短期間で有機反応の全てを
覚えるのはかなり難しい事ですし、
ただの暗記だとすぐ忘れます。
なのできっちり有機反応の勉強の仕方
もお話ししていかないと行けません
それでは実際にその内容に
入っていきましょう。
有機化学の反応を理解&覚える方法
まず有機化学の反応を覚えるのはかなりの労力です。
それにきっちり反応を理解していないと構造決定のパターンでよくある
分解物を合成し直すという反応ではどことどこが反応するか?と言うことに気づけません。
例えば、
エステル結合、アミド結合、ペプチド結合
これらを別々の反応としてとらえるのは危険です。
実は、これは全く同じパターンの問題です。
これらの反応は全て、
「カルボニルの電荷の偏り」を「非共有電子対」がアタック!という反応です。
このように有機化学の反応を「反応前の物質と、反応後の物質」を覚えるのではなく、
有機化学の反応を「理解して自分で反応の流れを追う」ようにしていきましょう。
有機化学構造決定の解き方を身につける
国立大入試で有機化学の問題は
ほぼ間違いなく、
有機物の構造決定問題が出題されます。
この構造決定とは何か?
この構造決定を攻略するには、
まず構造決定が何か?
ということを分かっている必要があります。
構造決定とは、名探偵コナ◯に
似ています。
分子式は同じですが、
構造が違ったり、立体的性質が違ったり、
置換する位置が違ったりする、
「異性体」という「容疑者」が居ます。
この容疑者の中から
問題文や条件、反応出来る可能性、
などの「状況証拠」から
犯人をどんどん絞っていきます。
そして様々な犯人を消していき、
真犯人を探す推理ゲームだと思います。
もちろん、えん罪で別の構造を犯人だと
思ってしまえば入試に落ちます。
推理に必要なもの
このような推理ゲームをするには、
必要な事があります。
まず大事なのが
「容疑者をあげること」
まずコナンでも容疑者を
何人か挙げていきます。
ここでもし容疑者を挙げた中に
犯人が居なければ迷宮入りしますよね。
だから、
「容疑者を漏らさず書き出す」
ということが大切です。
そのために必要な勉強は、
「分子式を確実に求める計算力」
「異性体を漏れなく書き出す力」
この2つを磨くトレーニングを積みます。
そして、
探偵や警察の推理は
ある程度「方針」があります。
まず殺人現場の現場検証を
しようとするときは、
まず、凶器がないか?と探したりしますよね。
このように、
有機化学の構造決定問題でも
いくつかの解くときの
「方針」があります。
この方針は数パターンしかないので、覚えれば確実にマスターできます。
これらが、有機化学の勉強ポイントの2つ目「有機構造決定の問題の解き方を身につける」です。
反応の知識を構造決定用に変換する
有機化学反応の知識は学校や予備校、参考書で勉強する事になると思います。
ですが、その反応の知識は、「先生や著者が説明しやすいように書いてある」と言う事を頭に入れておかなければなりません。
どういうことか?
例えば、先生や参考書は、
出典:化学の星
「アセチレンに水素を付加させると、
エチレンが出来ます!
このとき触媒は水銀を使います!」
と説明すると思います。
ですが、
有機化学の構造決定で最も大事な事は
このなかでどこだと思いますか?
それは、
「水銀触媒」の部分なのです。
なぜなら、
「アルケンは水素付加のとき、
水銀触媒が不要」
だからです。
なので問題文に
「水銀触媒で水素を付加した。」
とあれば、
アルケンという可能性を消して、
アルキン一本に絞る事が出来ます。
このように、
普通に左から右にならった
有機反応を
「右!ということは左だ!」
と言う風に
「有機反応の知識を構造決定に必要な
形に変換する」
必要があるのです。
この3つをきっちり学ぶには?
これらの3つの事を
全て習えるところは、
なかなかないです。
参考書とかを見ていても、
ほとんどが反応を覚えさせること
ばかりにフォーカスし、
構造決定は勝手に演習してろ!
と言っているようにすら感じます。
しかし、どう考えても
そんな無茶苦茶な方法では、
時間がない受験生を救う事はできません。
なので、
私のメルマガで構造決定を
完全マスターしていただきます。
このメルマガへの登録は完全無料です。
つまり、あなたは、
完全にノーリスクで
メルマガを受講する事が出来ます。
下のフォームにメールアドレスを
ご記入してください。
ただいま期間限定で、
『ベンゼン環の問題文表現集』という
テキストを公開しています。
これは、構造決定で、
ベンゼン環の置換基が
様々な表現で表されるのを
まとめた物です。
少しのヒントでも絶対に
落としては行けません。
そのためにどのように表現されているのか、と言うのを学ぶのは非常に大事です。
メールアドレスを入力してくれれば
それも送ります。
もちろん、あなたがメールアドレスを
記入する事で、迷惑メールが来たり、
第3者に情報が漏洩される事は、
『一切ありません。』
こちらからご申し込みください。
理論化学ももらって有機無機もテキストもらってもいいんですか?
良いですよ!
有機化学で使われる触媒って何か決まりごとってないんですか?
全部覚えられません…
決まり事は無いです。
その時々で反応ごとに必要なものを使われています。
有機反応を理解しないと厳しいです。
グラシン、アラニン、グルタミン酸を縮合して、これらを1分子ずつ含む化合物を合成する場合、生成する可能性がある化合物は何種類か。グルタミン酸の側鎖のカルボキシ基も縮合に関与でき、化合物には縮合が関与していない2個のカルボキシ基が存在するものとするなお構造式は区別しなくて良い。という問題なんですが、答えが12種類になるのはなぜですか。
光学異性体があるからです。
構造決定で炭素数が11~になると手も足も出なくなってしまいます。何かおすすめの対策法などはありますか?
炭素数が多くなろうと難易度はそれほど上がりません。
まず苦手意識が先行し過ぎていると思います。
あと、解き方を知らないと流石に無理でしょうね。
解き方を知らないなら学びましょう。