有機化学とは?無機化学との違いと効果的な勉強法を公開!

こんにちは。

今日は、有機化学、特に反応の勉強、についてお話しして行こうと思います。

今後どういう勉強すればいいのか、や「たしかに言われてみれば、、、」っていうお話をします!

目次

有機化学と無機化学の違い

なぜ有機化学で『構造決定』という問題が出題されるかご存知ですか?

よく考えると無機化学で構造決定って無いですよね?

それは有機化学と無機化学で重要なポイントが全く違うからなんです。

なので、無機化学、有機化学それぞれの重要ポイントをお話しして行きます。

有機、無機、この2つに『機』って感じがあります。

『機』が有るのが有機
『機』が無いのが無機

です。

この『機』と言う言葉、
これは

と言う意味です。

昔は心がある物質、つまり『生命』に関わるのが有機物『生命』が無いものが無機物
と言う定義でした。
有機物

今現在この定義は実は古くて、生命以外から有機物を合成する事が出来ています。

では、現在においては、有機化学はどこに着目すべきなのでしょうか?無機物ってかなり多くの種類がありますよね。

例をあげてみると、
CaSO4硫酸カルシウム
CaCO3炭酸カルシウム
Fe2O3酸化鉄(III)
などなど、、

もちろん無数にあります。

また、有機化学も無数に物質があります。
機=心

そして、

なぜなら有機化学の構成元素って言えば、『C,H,O』くらいですよね。

でも有機物も腐る程ありますよね。

CH3COOH酢酸
CH4メタン
C6H12O6グルコースなど
C6H6
などなど、

でも、こいつらは全部
構成元素C,H,O
ですよね。
(※炭素の単体・炭素の酸化物、炭酸塩は除かれます)

実は、
これが有機と無機の違いです。

無機物は、
構成元素が腐る程ありますよね。

ですから、無機物の種類は、周期表のほぼ全ての元素を使い、元素の数で種類を作り出すのです!

一方、有機物ですが、こちらは、とにかく構成元素が少ないです。

有機物と言うのは、『』にこだわって物質を作る物だからです。

形が命なんです!

 

同じ分子式でも形が違うと、違う物質になりますよね。

これが『異性体』です。

で、異性体をキッチリ決定することが、『構造決定』という問題ですよね。

だから、有機化学を学ぶには、とにかく『』に着目しなければならないのです。

有機化学の勉強法

有機化学は、まず有機反応を覚えていく必要があります。

ただ、丸暗記がしんどいのは重々承知でしょう。

わたしは現役生のとき有機反応を丸暗記していましたが、

暗記

忘却

復習

忘却

復習

忘却
、、、、

と果てしない戦いをしていました。

有機反応を覚えるとなると、非常に苦痛を伴います。

そして、何度も復習して、時間がどんどん取られて行きます。

だからわたしは『きっちり理解しよう』と思いました。

「わからないから丸暗記しよう」時にそれも必要ですが、

有機化学はそういう物を減らす事が出来ます。

記憶を定着させるには、まず情報のインプットの仕方を変えればいいのです。

入れる情報に『論理性』『意味性』『感動性』が加われば、記憶に深く突き刺さります。

↓記憶するときに意識する事↓

暗記したことを長期記憶にするために意識する3つのこと

なので、有機反応に意味を加えて行きます。

化学基礎の知識をフル活用する

化学基礎で学ぶ内容をわかっていないと、有機反応がただの丸暗記になり、忘却との終わらない戦いになります。

有機反応に使う化学基礎の知識は、それほど多くはありません。

電気陰性度の知識
極性のお話
ファンデルワールス力
酸化物、水酸化物

などの知識があります。

これらの化学基礎の知識を使えば、「有機の反応はこうなっているんだ!」という事がわかってきます!

また、難しい構造決定になるほど、有機反応が重要になります。

有機反応をキッチリマスターしていれば、「あ、ここに極性があるし、非共有電子対もあるから余裕で攻撃できるな!」

と言う風に考えて行動出来るようになります!

今回は有機反応について勉強の仕方、付けておくべき知識をお話ししましたが、『構造決定』はまた別です。

構造決定の勉強法は下のページでご覧下さい!

【最重要】有機化学の構造決定を確実に完答するための正しい勉強法

とにかく有機化学は形が重要です。

また、有機化学の知識は理論化学、化学基礎の知識も非常に重要です。

このため、まずは化学基礎で必要なところから学んで行く事が重要です。



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浪人の夏休みまで死ぬほど勉強したにも関わらず偏差値50を割ることも。そんな状態から効率よく化学を学び化学の偏差値を68まで爆発的に伸ばした。その経験を塾講師としてリアル塾で発揮するも、携われる生徒の数に限界を感じ化学受験テクニック塾を開講。 自己紹介の続きを読む。