こんにちは。
今日は有機化学の反応について、徹底的にお話しして行きます。有機化学反応はニトロ化、スルホン化、クロロ化エステル化、アミド化脱水、酸化、etc,,,etc,,,
この反応の種類の数におそらくあなたも圧倒されていると思うのです。
でも、実際有機化学ってここまで、多くなくて、メチャクチャにシンプルに考え、
「反応って、結合が切れて、組み合わせを変えて新しい結合ができるだけだよね」
って考えると実は、3パターンしか無いんです!
むっちゃ少ないですよね!今後この視点で勉強すると、『ニトロ化』と『スルホン化』が全く同じな事、
「なぜ、フェノール生成反応があんなに面倒な反応ばかりなのか?」
「フェノールの前になんで、クロロベンゼン、ベンゼンスルホン酸とか作ってからなの?」
こういう疑問がわかるようになります。あと、
「エステル結合、アミド化、ヨードホルム反応の最後、ペプチド結合、全部同じやん!」って気付きます!
目次
結合の切り方
有機物は基本的に共有結合です。
なので、この共有結合の共有電子対をどのように切るかで分類する事が出来ます。
こちらをどのように切って行くか?これにより、分類する事が出来ます。また切った後、Aをメインでお話をして行きます。
①の切り方
①の切り方は、
共有電子対を平等に
半分半分に切った物です。
これで
A・とB・ができますよね。
このように、共有電子対が切られて、『ラジカル』というものが出来ます。
②の切り方
それでは②の切り方を
見て行こうと思います。
この②の切り方をすると、
下の画像のようになります。
Aは電子を奪われて、
Bは電子満タンになります。
このときのAを
『陽イオン』と言います!
まあ当然ですが、
③の切り方
③の切り方をすると、
次のようになります。
この時のAを
『陰イオン』と言います!
このように、A,Bの電気陰性度によって、
陽イオンになったり、陰イオンになったり、
ラジカルになったりします。
たとえば、電気陰性度で、
A<Bなら、
Aが陽イオン、Bが陰イオンになります。
逆になる事はほぼ無いと言えます。
このように、共有結合の
切断を考えるとたった3パターン
ラジカル、陽イオン、陰イオンしか
出来ないわけです。
それでは、この3つの切り口で出来た、
ラジカル、陽イオン、陰イオンの
それぞれの反応を
見て行こうと思います。
再結合の仕方
先ほど切断した切り方
①②③ごとに、
どのように結合の組み合わせを変えて
再結合するのか?
これを確かめて行こうと思います。
①ラジカルの再結合
ラジカルは別の共有電子対を
攻撃します。
攻撃する事で、共有電子対が
切れて、
下のように入れ替わります。
これがラジカル反応です。
ちなみに、ラジカル反応というのは、
非常に激しい反応です。
radicalは激しいと言う意味が
ありますので、
とても反応性が高いです。
②陽イオンの反応
陽イオンは電荷は正に偏っています。
なので、負電荷が持つ電子に
引き寄せられます。
なので、次のような反応が起ります。
これは陽イオンの求電子反応と
言います。
③陰イオンの反応
陰イオンは他の共有電子対に
攻撃するときに、
陰イオンは、負電荷ですので、
正電荷を持つ、原子核に
引き寄せられます。
これを求核反応と言います。
そしてそれが以下のような
反応になります。
のように反応します。
案外シンプルな有機反応
有機化学の反応は、
結果だけを見ると、
様々なニトロ化や、スルホン化
エステル化、アセチル化、
色々あってややこしけれども、
結合の切断と組み替え、再結合を
考えると、
ラジカル反応、
求核反応、
求電子反応
しかないんですね!
で、重要なのが、
有機反応はすべて、
これに当てはまります。
全てではないですが、
なるべくこれでわかるように
反応をお話しします。
こうすることで、
かなり、覚えやすくなると思われます!
それでは
有機反応のとらえ方でした!
ありがとうございました!
こんばんは。
メタンの実験室における反応は、
CH3COONa + NaOH = CH4 + Na2CO3
だと思うのですが、これは 上の記事の3つのどれかに当てはまりますか?
「有機化学の反応」に分類されるかどうかよくわからなかったので、ここのコメント欄に質問させていただきます。
宜しくお願いいたします。
陰イオンがアタックする物にあたります。
エステル化等と似ています。
ただ、エステル化よりも複雑なので、
受験でここまで追う必要は無いです。
分かりました。
安心です笑
ありがとうございました。
こんにちは!いつも参考にしていただいてます!
有機の抽出の時に下層か上層かでいつも迷ってしまいます汗汗
なので、有機で水より重いものの代表例をまとめて欲しいです!
ハロゲンが絡んだらだいたい水より重くなります。