こんにちは。
有機化学を勉強して行くと、
アルケンのところで、
でてくる、
二重結合がでてきます。
で、イメージってこういう感じ
ですよね〜
だって構造式やら、電子式やらは、
二重結合って日本の結合がある
というイメージですよね。
でも実際は、
このような画像になっています。
おそらく、学校とかで、
見せてもらった人も居るかもしれません、
意味不明ですよね。
この結合について、
つまり、二重結合の2本目、
三重結合の2本目、3本目、
に関してお話しして行きます。
目次
単結合は?
単結合というのは、
基本的に全てσ結合です。
σ結合というのは、
C-CとかC-Hとか
C-O-Hとかの結合を表します。
二重結合、三重結合の結合は?
一方二重結合、三重結合は、
下のような構造になっています。
二重結合は、CとCの間に、
σ結合をしています。
そして、その上下にぼんやり、
雲のようなものがついていますよね。
この雲みたいなんがちょびっと
くっついているのを、
『π結合』と言います。
このπ結合と言うのは、
上の図のような、
上下に広がる電子同士が結合する
結合です。
ちなみにπ電子は、
上下合わせて1つのπ電子です。
σ結合とπ結合の違い
σ結合とπ結合との違いというのは、
下のようなイメージです。
σ結合はがっちりくっついているのに
対して、π結合は何となく
ぼんやりくっついていますよね!
これが、σ結合とπ結合の違いです。
この
がっちりとぼんやりが
かなり大きな違いを表します。
σ結合とπ結合の反応性
このσ結合とπ結合の違いで、
有機物がおこる反応が大幅に
異なります。
先ほど言いましたが、
σ結合は『がっちり』です。
ということは、
なかなか反応してくれないわけです。
化学反応というのは、
衝突
↓
結合が切れる
↓
活性化状態
↓
再結合
が基本です。
なので、
そもそも結合が切れないと
反応しないわけです。
だから、
このようなアルコールは、
全てσ結合だからあまり、
反応しにくいわけです。
アルコールの反応には、
強い試薬が必要になります。
強酸、強酸化剤、強還元剤
を用いないと反応しません。
一方π結合はゆるい結合です。
なので、π結合がある、
アルケンなどは、
付加反応をします。
このようにπ結合を持つ、
『アルケン』や『アルキン』は、
臭素と付加反応をします。
これは、
なんと、触媒なしでも
反応します。
これは、
π結合がゆるゆるなんで、
簡単に結合出来るわけです。
水素付加も金属の触媒が
居る物の、σ結合のような、
強い試薬は必要ありませんでした。
このように、有機化学は、
ガッツリ結合するσ結合と、
ふんわり結合して、
反応性が非常によい、
π結合によって様々な反応の
違いがあります。
この違いに着目しながら、
これからも勉強して行きましょう!
それではありがとうございました!
π結合にはでんしはなんこふくまれますか?
普通の単結合と数は同じですよ。
三重結合のとき、π結合は上下合わせて4本あるということですか?
そういうことです!
σ結合とπ結合がイマイチ理解できなくて困っています、詳しく教えて頂けませんか。
環状構造のπ結合はどんなイメージですか?
ベンゼン環を御覧ください
とても分かりやすい説明でした
おかげで分子軌道に関する勉強が捗りました
ありがとうございました
三重結合では、π結合はどうなるのでしょうか。
仕事で化学系統の勉強が必要となり、調べていたらこちらのサイトにたどり着きました
わかりやすく大変勉強になりました
ありがとうございます!
大学の内容も有機も含めて解説頂いて助かります。ちなみにもっと大学の内容を含めて頂くとありがたいです^_^
二重結合で沸点が下がるのはπ結合が関係していますか?
一概には言えません。