こんにちは。
構造決定というのは、理系受験生が避けては通れない所ではあります。
で、問題演習や、解き方を学んで行きます。
しかし、それ以前に、
「構造式がなんなのか、」
「示性式がなんなのか、」
というのを知っておかなければなりません。
また、入試問題でよくある記入例などは、どのように書かれて居るのか?と言うのをしっかり学んでほしいと思います。
目次
ほんまもんの構造式とは?
本当の構造式は実は、入試で出る事はあんまりないです。
普段あなたが見ているのは本当の構造式ではありません。
本当の構造式は、全ての共有結合を表す『価標』を書き出します。
つまり、-OHではなく、-O-Hなのです。
例えば、エタノールで表すと、となります。
一本も価標を省略していませんね!
これが構造式なわけです。ベンゼン環は下のようになります。
でも、実際にここまでの構造式を要求された事はありますか?
実際に入試問題ってしたみたいな感じじゃ無かったですか?
そう、こういう感じです。
でも問題文には、構造式って書いてあります。
じゃあこれ一体なんだ!!!
簡易構造式が入試の構造式!
入試では先ほどのような、
やつが構造式と言われます。
これを『簡易構造式』と言ったり
します。
入試では、ある程度省略された構造式が出題されます。
たとえばエチル基は省略されて居ますよね。エタノールの簡易構造式はこちらです。
ベンゼン環の簡易構造式はこちらです。
って思われるかもしれません。
しかし、この省略の仕方は覚える必要はありません。
なぜなら、この省略の仕方は『記入例』に従うからです。
だから、今回だと問題文に書かれているルールに従うのです。
メチル基の-Hは省略するけどアルケンの-Hは省略しないという事がわかります。
このように必ず記入例に従いましょう。
ちなみに、九州大学が以前ベンゼン環で記入例で遊びをかましてきました。
普通は左のベンゼン環を使われますが、九州大学は右側のベンゼン環で、出題されました。
そのように出題された場合ベンゼン環はちゃんと指定されたように書いてください。
実際大学ごとの採点を知る事はできませんので、『記入例に従って書きなさい』と書いている問題の記入例に従わず、書いて減点されても文句は言えません。
示性式とは?
示性式とは、構造式のうちC=CとC≡C以外の結合を省略します。
( )n等を活用して、出来るだけ完結に記しましょう!
フェニル基はC6H5で表します。
だから2-メチル-2-プロパノールは(CH3)3COHです。元の構造式とは、
です。
このように同じメチル基などは、( )でまとめます!
ヒドロキノンはC6H4(OH)2となります。
元の構造式はこのような物です。
しっかりベンゼン環、つまりフェニル基がC6H5となっていますね!
とにかく重要な事
これらの示性式や様々な物を見せてきました。
で、やっぱりここで覚えて
置いてほしい事は、
非常に重要なので、
もう一度言います。
『とにかく記入例に従う事!』
記入例を無視する事は、
ルールを破る事です。
わざわざテストでルールをやぶれば、
落ちるだけです。
なるべく不安な要素を切るために、
絶対に記入例に従いましょう!
それでは最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
大好きです、いつもありがとう
いえいえ!
エタノールの構造式が同じ画像になっています。
いつも分かりやすい解説をありがとうございます。
エタノールの「ほんとうの構造式」が簡易構造式のままになっている気がします。
ベンゼン環の示性式はどうしたらいいんですか
受験化学コーチなかむら最高です!