アミノ酸・タンパク質の検出反応を語呂で覚える方法

アミノ酸,タンパク質,検出反応,

こんにちは。

アミノ酸、タンパク質の検出反応はいくつかあって、どれがどの反応だったか覚えにくいですよね。

色とか出てきたらもはや、どれがどれだか、、、

 

しかも正誤問題では、『ニンヒドリン反応は〜』というふうに『反応名』を書いてくれる事はほとんどありません。

 

なんで反応の特徴も覚えなければなりません。なので、なるべく関連づけて、覚えやすい語呂をつくりましたので、是非それを使って覚えてみてください。

目次

アミノ酸を検出する反応〜ニンヒドリン反応〜

もっとも簡単な検出反応である、ニンヒドリン反応です。

これは『アミノ酸』を検出します!

ニンヒドリン液を加えて温めると青紫〜赤紫色に呈色します。

ニンヒドリン液はメチャクチャよく反応するので、α-アミノ酸だけでなく、タンパク質(高分子)のC末端やN末端でさえ、きっちり反応するのです。
タンパク質,ニンヒドリン反応
よってニンヒドリン反応は、とにかくアミノ酸が絡んでいるなら何でも検出できます。

これの覚え方は、

忍者1人(ニンヒドリン反応)の網(アミノ酸を検出)

ビウレット反応

ビウレット反応は割と覚えにくいです。

なので徹底的に語呂で覚えていきます。
2つの語呂を使って覚えます。

 

ルーレット(ビウレット反応)で3つ以上のペプし(トリペプチド以上を検出)当てる

これによって、ビウレット反応で、トリペプチドを検出するという事が覚えられます。

 

そして、さらに試薬として、ビウレット反応は、NaOHとCuSO4を加えます。このことが重要でした。

 

これを語呂にまとめると、

 

トイレット(ビウレット)でなお(NaOH)クソし(CuSO4)てる

これでビウレット反応に関しては試薬まで覚えられます!

 

これは赤紫色に呈色します。後ほど、色だけをまとめて語呂を作っています。

 

注意点としては、トリペプチドを問題文で言い換えられる事がわかります。

トリペプチドは、
ビウレット,トリペプチド
このように見ると『ペプチド結合』が2つ以上と言い換えられます。

なので正誤問題で、『ビウレット反応は2個以上のペプチド結合を検出する!』と書いてあるのは、◯となります!

キサントプロテイン反応

キサントプロテインというのは、『キサント(黄色)』で『プロテイン(タンパク質)』です。キサントは黄色と言う意味です。

これはベンゼン環が側鎖に付いているアミノ酸を検出する反応です。

チロシン、フェニルアラニン、トリプトファンを検出する反応です。
これを覚える語呂は、

きちんとしたプロ(キサントプロテイン)は全然(ベンゼン)チラシ(チロシン)増えるにあらず(フェニルアラニン)

と覚えます。

トリプトファンは入れる事は出来ませんでしたが、よく出るチロシンとフェニルアラニンを入れ籠めています。

硫黄反応

硫黄反応と言うのはその反応のままで、

言おう言おう(硫黄)滅多に(メチオニン)してない(システイン)

これはまず、タンパク質水溶液にNaOHの固体を加えて加熱し、酢酸で中和後酢酸鉛(II)水溶液を加えると黒色の硫化鉛が沈殿すると言う反応です。

アミノ酸、タンパク質の検出反応の色だけをまとめた語呂

このアミノ酸やタンパク質の検出反応というのは、『色』を覚えるのが大変です。
なので、これも語呂で覚えてしまいましょう!

ビ(ビウレット)キ(キサントプロテイン)ニ(ニンヒドリン反応)だ
あぁ〜ム(赤紫)キ(黄色)ムキ(紫)
アミノ酸,タンパク質,検出反応,色,語呂
ビウレット キサント ニンヒドリン
赤紫 黄色
このように覚えられます!

アミノ酸の検出反応の正誤問題〜星薬科大学推薦(平成28年)〜

アミノ酸に関する次の記述のうち、正しいモノはいくつあるか。その数をマークせよ。ただし、正しいものが無い場合、0をマークせよ。

ア:ヒトにおける必須アミノ酸の例として、フェニルアラニン、メチオニンおよびリシンがあげられる。
イ:アラニンは分子中に不斉炭素をもたないので、鏡像異性体は存在しない。
ウ:陽イオン、双性イオン、陰イオンの電荷の総和が全体として0になるアミノ酸の水溶液のpHをそのアミノ酸の等電点と言う。
エ:酸性アミノ酸は塩基性側に塩基性アミノ酸は酸性側に等電点をもつ。
オ:アミノ酸に無水酢酸を作用させるとカルボキシ基がアセチル化され、酸としての性質を失う。
カ:ニンヒドリン反応はアミノ酸のカルボキシ基を検出する方法であり、アミノ酸にニンヒドリン水溶液を加えて温めると、紫色に呈色する。

(ア)必須アミノ酸はアメフリトロイバスですので、メフリに含まれるのでこのアは◯です。

(イ)アラニンは不斉炭素原子を持ちます。

(ウ)合ってます。

(エ)酸性アミノ酸は酸性側、塩基性アミノ酸は塩基性側ですね。

(オ)アセチル化はアミノ基としますので、カルボキシ基ではないです。

(カ)ニンヒドリン反応はアミノ酸の検出反応でカルボキシ基の検出反応ではないので、間違いです。

なので、2個です。

まとめ

検出反応の詳しくどのように反応するかはお伝えしませんでした。出ないからです。

 

なので、徹底的に語呂で覚えてしまう方が良いと思われます。

 

『語呂』を徹底的に覚えていきましょう!



7 件のコメント

  • めいぷる より:

    学校でニンヒドリン反応はアミノ基と反応すると習ったのですが、アニリンとかとは反応しないのですか?
    また逆にさらし粉はアミノ酸と反応しないのですか?

    • 受験化学コーチなかむら より:

      そこまで詳しくは知りませんが、アミノ酸であることが大事なのではないかと思います。芳香族だとアミノ基はベンゼン環に、電子を与えている(電子供与性)などがありますし、反応しにくいのだと思われます。
        
      また、さらし粉との反応も、芳香族であるから呈色するということが考えられます。

      • めいぷる より:

        ありがとうございます!

  • ハジメ より:

    いつもお世話になっています。
    有機化学の構造決定が苦手です。
    各官能基の性質や特有の反応、また構造決定のコツ等がまとめられた記事はありますか?
    もしなければまとめて欲しいです…

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    浪人の夏休みまで死ぬほど勉強したにも関わらず偏差値50を割ることも。そんな状態から効率よく化学を学び化学の偏差値を68まで爆発的に伸ばした。その経験を塾講師としてリアル塾で発揮するも、携われる生徒の数に限界を感じ化学受験テクニック塾を開講。 自己紹介の続きを読む。