こんにちは。
今日は天然繊維について今日はお話していこうと思います。
正直言って、入試ではあんまり必要な知識ではありません。あんまり出ません。
旧課程では選択分野と言われていて、進みが遅い高校とかだったら習わなかったような分野です。
目次
天然繊維とは?
めっちゃ簡単!天然で取れる繊維のことです!
化学的になんとか合成して作るような繊維ではなく、綿とか動物の毛とかそういう繊維のことを天然繊維と言います。
天然繊維の分類
このように天然繊維には植物繊維と動物繊維があります。名前のまんまで植物が原料としてでいているものを天然繊維といい、動物から取れる繊維を動物繊維と言います。
植物繊維といえば、植物の繊維の王様であるセルロースが主役です。
基本的に植物繊維というのは、セルロースからなります。
そして、動物繊維というのは、タンパク質からなります。なので、動物繊維の元をたどればアミノ酸ということになります。
植物繊維の例
綿花
これを見たことがない人もそうはいないと思いますが、この綿花の綿を伸ばしたものが綿糸です。
このふわふわ感って気持ちいいですよね!
だから肌着とかにも普通に使われるのが、
この綿花なんですよ。
綿糸は水に濡れると強くなるので、
選択を繰り返しても耐えることが出来ます。
麻
麻(あさ)です。これも天然繊維として
衣類に使われます。
ただ、綿花ほどふわふわした繊維ではないので、
これは肌着には向いていません。
ただ、水に濡れて強くなるので、
衣類には非常に向いている繊維です。
動物繊維
生糸・絹糸
この気持ち悪い幼虫である”蚕”が作る繭(まゆ)を引きのばしたものが生糸です。
この蚕は気持ち悪いですが、こいつの実力は侮るなかれ!
こいつが作る1個の繭は伸ばせば、1000mから1500mの生糸になります。
ただ、こいつが吐いた生糸は一つ一つは12μm程しかないので、細すぎてとても繊維として使えません!よって10本ほど撚り合わせます。
生糸の構造
生糸というのはこのような構造になっています。生糸の構造はセリシンの中にフィブロインという物が入っています。
ちなみに、この繊維のすべてがタンパク質(アミノ酸)です。
セリシンを構成するアミノ酸はセリンが非常に多いんです。
これでしたね!
てことは、セリシンはめちゃくちゃ『親水性のヒドロキシ基』を持っているんです!逆にフィブロインはグリシンとかアラニンのような、特に水に溶けない『疎水性のアミノ酸』ばかりなんです。
この性質を使って、セリシンだけ取り除くことが出来るのです。
このように石鹸水を含んだ熱水でこの生糸を煮沸すると、セリシンだけ取れて、フィブロインだけが残ります。こうして残ったフィブロインだけの状態を絹といいます。
そう、これがシルクなんです。
この工程を絹の精錬といいます。
羊毛
もう、読んで時のごとく羊の毛ですよね。
まさに羊毛です。
彼らの毛を頂き繊維にしたものが羊毛と言います。
最後に
中学校社会でこのような話はよく出てくるので問題なかったと思います。ところどころ化学的な話もありましたが、この分野は凄く出題されるわけでは無いので、
へぇ〜
って感じで見てもらえればよかったかなと思います。
ナイロン66 などについての記事はありますか?