こんにちは。
臭素の半反応式ってどう作るの?
臭素って水を酸化するって聞いたけど、そんなことって可能なの?
このような悩みは抱えていませんか?
本記事ではこの臭素の酸化剤としての半反応式の作り方を解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
臭素は酸化剤
臭素はハロゲンという17属元素に分類されます。
電子をあと1個手に入れたら一番安定している「閉殻構造」になれますよね!
ですので、
とにかく電子を奪って、安定した閉殻構造になりたい!
こんな風に常々思っています。
臭素原子同士で、臭素分子になって共有電子対を作って上の図のように“一応”安定した閉殻構造をとっています。
でも、臭素原子1個ずつは心の中ではこう考えています。
共有しているけど、俺は電子が好きだから本当は共有とかじゃなくて電子8個最外殻に独り占めしてえよ!
そこで、他の原子から電子を奪って安定な電子配置になろうとします。
「他から電子を奪う=酸化剤としての役割」でしたよね?
このような理由から臭素だけでなくフッ素や臭素、ヨウ素のようなハロゲンは酸化力を持ちます。
臭素の半反応式の作り方の手順
ステップ1:左辺に反応物、右辺に生成物を書く
Br2→Br–
ステップ2:OとH以外の原子の数を揃える
Brの数は左辺が2個右辺が1個なので、右辺を2個にする必要がある。
Br2→2Br–
ステップ3:両辺で酸素が足りない方にH2Oを加える
両辺ともOがないのでそのまま。
Br2→2Br–
ステップ4:両辺で水素が足りない辺にH+を加える
臭素の半反応式にHは生じていないので、何もしない。
Br2→2Br–
ステップ5:両辺の電荷をe–で揃える
左辺の電荷が右辺より+2大きいので、左辺に2e–加えます。
Br2+2e–→2Br–
このようにして臭素の半反応式は完成いたします。
その他ハロゲンの半反応式はこちら
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