受験勉強とノートは切っても切れない関係です。僕もそうでしたが、参考書や動画講義で学んでいるときにノートにまとめようとすると、いつの間にか参考書や授業の丸写しになっていませんか?
参考書を読んでノートに写したのはいいものの、そもそも写す前の参考書の方が美しくまとまっていて、要点がわかりやすく結局ノートに書いたのに参考書を読む。ノートは読み返すことはない。そんなことがなんどもありました。
これは、完全にノートの目的を履き違えていたんです。おそらくこれを読んでいる人の中でもノートを誤って使っている人が多いと思います。勉強効率を上げるためのツールであるノートで、勉強効率を下げている人が数多くいるはずです。
それに関する質問が僕の元にもきました。
ご回答ありがとうございます、あと一つお聞きしたいのですが、こ
それともこのままの方法で続けて大丈夫ですかね。お暇な
僕の教材に関わらず、参考書を読む場合も含めて多くの受験生のノートのまとめ方は、無駄が多いです。結論から言うと、ノートを書くことで、ノートにまとめることで勉強効率が悪くなる人のほとんどは、次のポイントで全て解決します。
- ノートは情報を網羅させない
今回の記事は、「ノートの取り方」ではなく、「ノートのまとめ方」ですので、学校の授業など一度しかない授業の勉強の仕方を解説をしているわけではありません。
また、国語の現代文だったり、古文の読解、英文読解、には使えない可能性が高いです。それよりは、知識を定着させたり解法を定着させることに使えるノートのまとめ方です。
※この記事は2~3分で読み終われますのでサクッと読んでノートのまとめに活かしてください。また、この記事で学んだこともノートにまとめてみてください。
目次
ノートをまとめる目的はなに?
そもそもノートに知識をまとめる目的って考えたことありますか?
多くの受験生が間違って、「情報の網羅性」を求めてしまいます。だから、参考書を読みながら参考書を写して参考書劣化版みたいなノートを作ってしまうんです。
ノートをまとめることの目的はただ1つ。
勉強したことを記憶することです。
情報の整理や情報の網羅を目的とするのなら、参考書を買うのが一番早いです。しかし、それをせずにノートをまとめるのは、ノートにしかない目的があるからです。
それを理解しないと劣化参考書になり、二度と見返すことがないノートになってしまいます。
ノートにまとめる情報は欠落させるべき
受験生は、ノートを書くときに見返したときにわからないことがあったらいけないから、と大量の情報を書きがちです。しかし、わからないところがあれば参考書を見たり、動画を見返したらいいだけなんです。
なので、いつでも見られるものがある場合は、情報は網羅する必要はなく、より抽出するべきです。詳細は書かないんです。
これは覚えておいて欲しい原理原則で、「人は欠落している情報を埋めたい」っていう原理原則があります。参考書を読んでも頭に入らない人も多いですが、参考書は全てが書かれすぎているのです。
全て書かれていることから、脳に負荷があまりかからないんですよ。だからこそ、ノートの出番です。ノートは欠落が多ければ多いほど、読み返したときに脳に負荷がかかります。

っていう状態が重要なんですよね。
受験生のためのノートのまとめ方7ステップ
ステップ1:参考書を1回目読むときは一切ペンを持たない、上に折り目だけつける。
ステップ2:参考書で2回目を読むとき1回目で折り目をつけたところだけ読み、一部下に折り目をつける。
ステップ3:3回目を読むときに、下に折り目をつけたページだけをマーキングしながらノートに書く
ステップ4:思い出しながらノートを読み返す
このようにノートを作っていきます。見てわかるようにほとんどの人は、参考書や動画を見る回数が少なすぎるんですよね。そもそも講座や動画を全く見ていない人が多いんですよ。
参考書なら1回読んだくらいで自分のものになると思う方がやばいです。何回も読まないと絶対に身につきません。
ステップ1:参考書を1回目読むときにノートをまとめない
参考書を始めて読むのに、黒ペンで思いついたことを書くのはオッケーですが、マーカーガンガン引く人がいます。それは、参考書が汚れるだけで、どこが重要かわからない参考書が出来上がります。
どうしても何かを書きたい場合は、自分が考えたことをメモするだけならオッケーです。マーカーはダメです。
動画講義の場合は、最初からノートに取ろうとせずに大雑把に聞くだけでオッケーです。
最初参考書を読むときは、大雑把に厳選しようとせずに、ガンガン折っていきます。
ステップ2:上に折り目をつけたところだけ読む
2回目は上に折り目をつけたところだけを読みます。ここでも完璧主義の人でもう一度全てを読み返そうとする人がいますが、知っていてあまり感動もしなかったところはどんどん飛ばしましょう。
もし、飛ばした中で抜けがあっても、本当に重要なことだったらいずれ出てきます。なので、ガンガン無視して折り目をつけたところだけを読みます。
上に折り目をつけたところだけを読み、読んだ中で

って場所は、ページの下にも折り目をつけていきます。逆に、

って場合は、その場所は下に折り目をつけません。こういう風にガンガン重要なポイントを抽出していくのです。
ステップ3:下に折り目をつけたページのみ読み直しマーキングしながらノートに書いていく
ここでようやくマーカーします。ページの下を折り曲げたところの中で、もう一度読んだときにやはり理解しにくかったり、きっちり頭に覚えたいところだけをマーキングします。
そして、マーキングしながらノートに書いていきます。ここで、ノートを見返したときに内容が思い出せなかったらどうしようと大量の説明をノートに書く人がいます。しかし、それは間違いです。
だって、ノートで思い出せなかったら参考書や授業を見て調べればいいだけなのですから。むしろ情報が欠落していることで、参考書の内容を思い出そうと頭を使います。ここにこそノートの価値があります。
ノートは、授業や参考書をリンクさせる非常に素晴らしいツールです。

って思うかもしれませんが、それはガンガン無視します。もう一度読んで何も感じないのでしたら、それはあなたにとって重要じゃなかっただけです。本当に入試的に重要ならば問題集でいずれ出てきますからきにする必要はありません。
とにかく抽出こそ正義です。
ステップ4:思い出しながらノートを読み返す
結局、知識をいつでも引き出せるようにしなければならないし、知識を自分で説明できるようにならないといけないのです。なので、ノートはざっくり書いて、それを読んだときに参考書に書いてあった内容を思い出して説明できるくらいじゃないといけません。
僕は大学受験の時の地理の勉強は、ノートはほとんど用語しか書いていませんでした。用語だけ書いてその用語を見て思い出せるかどうかを確認するのです。
この、ノートを見たときに情報を自分の頭で思い出したり、補完する作業がノート学習の真髄です。
そして、ノートはオールインワンの1冊で十分です。いろんなノートを持ち歩くとノートを使いわけが大変になりますし、さらに持ち運びが大変になります。
僕がこのような一冊に勉強をまとめるようになったのは、この本を購入して学んでからです。ノートは、別に網羅する必要もないし、参考書も読み切るのが苦では無くなりました。
大学生や社会人になっても本をたくさん読んでいるけど、何も覚えていない人が多いです。この読書ノートをつけられるようになれば、一度読んだ知識をずっと自分の血や肉に変換することができます。
受験生のノートまとめでよくある質問
どういうノートがいいですか?
- 1冊の分厚いノートかバインダーファイル
- EVERNOTEまたはドロップボックス
この2つの勉強ツールを用意して下さい。
まず、ノートは分散すればするほど、意識も分散されます。僕は1冊のノートにいろんな関係のないこともガンガン書きます。なぜなら、先ほど言いましたがノートは網羅することも整理することも目的ではないからです。
なので、科目がごちゃごちゃしようと気にしません。付箋で何が書いてあるかを補うことができれば十分です。僕の場合ブログを書くための勉強ノートは、ごちゃ混ぜにしています。このように、ノートに付箋を貼り付けています。
それにかなり抽出した内容しか書かないのでノートがそれほど分厚くなりません。バインダーファイルで分厚くなりすぎるのは、抽出不足です。
また、そうはいってもノートを整理したい人は、ノートの写真を撮影してスマホで整理しておくのです。スマホで写真を撮影しておいて、ノートごとにまとめておくのです。
また、何かこの記事のコメント欄でコメントしてくれた質問に対しては、ここにどんどん更新していこうと思います。
まとめ
何度も言いますが、受験で重要なノートのまとめ方の本質は抽出です。参考書を作りたいわけではないのです。ノートに参考書や授業動画の該当番号だけ書いておけば、思い出せないときは見直せばいいだけなのです。
ノートは読み返したときにストレスがたまるくらい抽出して、書いてしっかり脳に負荷をかけていきましょう。
この他にもノートについては語っています。模試復習ノートの作り方はこちら







